今回は、軌跡シリーズから『零の軌跡』『碧の軌跡』をプレイした感想と、シリーズ全体の魅力、さらにこれから遊ぶ人に向けたポイントをお伝えしていきます。
軌跡シリーズにハマったきっかけ

僕が軌跡シリーズに触れることになったきっかけは、日本ファルコムの「イースシリーズ」にハマったことでした。そこから「ファルコム熱」が自分の中で続いていまして、ちょうど『空の軌跡』のリメイクが2025年に予定されているということもあり、今のうちにシリーズを進めておこうと考えました。
本当はシリーズすべてクリアしてからまとめて動画にする予定だったんですが――正直、全作品のクリアまで待っていたら一生終わらないと思ったので、今回は「零・碧」という区切りで感想をまとめることにしました。
軌跡シリーズとは? その特徴と魅力

まず、「軌跡シリーズって何?」という方に簡単にご説明します。
軌跡シリーズは、日本ファルコムの『英雄伝説』シリーズの一部としてスタートしました。最初の作品は『空の軌跡』。これがPSP向けに移植され大ヒットしたことで、独立したシリーズ展開が本格化していきます。
シリーズの大きな特徴は2つあります。
①世界観とストーリーの継続性
舞台は「ゼムリア大陸」。この大陸にある複数の国家(エレボニア帝国、カルバード共和国、リベール王国など)を舞台に、それぞれの物語が”同じ時代”で進行します。
それぞれの物語が互いに関連しあいながら平行しているため、過去作のキャラクターが別の作品で再登場したり、別視点で同時期の出来事が描かれたりと、シリーズを経るごとに広がっていく物語の奥行きと深みが魅力です。
ただし、これが「新規プレイヤーにとって敷居が高い」とも言われる理由になっています。
僕自身もPSP時代に『空の軌跡FC』だけプレイしていたので、世界観には何となく馴染みがありましたが、それでもやはり戸惑う部分はありました。
②共通するバトルシステムとカスタマイズ性
軌跡シリーズの戦闘は、コマンド選択式をベースにしつつ、シミュレーションRPGのような位置取り要素もあります。
さらに「オーブメント」システムが特徴的。これは、スロットに「クオーツ」というパーツをセットすることで魔法(アーツ)やステータスをカスタマイズできる仕組みです。
FF7のマテリアに近いイメージですが、組み合わせによる自由度が非常に高く、戦略性の高さと育成の楽しさが光るポイントになっています。
『零の軌跡』『碧の軌跡』――軌跡シリーズの物語の交差点

ここからはいよいよ『零の軌跡』『碧の軌跡』について掘り下げていきましょう。
舞台となるのは、ゼムリア大陸の中心に位置する「クロスベル自治州」。
エレボニア帝国とカルバード共和国という大国に挟まれた、独立を保つ小国でありながら、さまざまな思惑が交錯する貿易都市です。
物語は、クロスベル警察の新人たちが「特務支援課」というチームに配属されるところから始まります。最初は街中の小さなトラブル解決が中心ですが、次第に裏社会の闇、国家レベルの陰謀といったスケールへと発展していきます。
主要キャラクターも非常に魅力的で、
・熱血系主人公
・正統派美人お嬢様
・面倒見のいい兄貴的存在
・寡黙な少女
と、バランスよく個性が配置されています。
仲間同士の関係性の描写も丁寧で、物語が進むほど彼らへの愛着が深まっていきました。
また『零の軌跡』と『碧の軌跡』は完全な続き物なので、必ずセットでプレイするのがおすすめです!
丁寧な序盤から怒涛の終盤へ――ストーリー構成の巧みさ

『零』『碧』のストーリー構成は、まず序盤にじっくりと世界観とキャラクター紹介を行います。正直最初のうちは、やや地味に感じるかもしれません。
しかし、中盤以降に急加速!
『零の軌跡』では、街に蔓延する違法薬物とその背後にいる組織との戦い。
『碧の軌跡』では、より大きな陰謀や国家間の問題などへと発展していきます。
特に伏線回収が見事で、「あの小さな事件と、この大事件が実はつながってたのか!」という気持ちよさがたまりません。
碧の軌跡終盤では物語が二転三転し、先が気になって一気にプレイしてしまうほど。中盤から面白さが加速していく構成は、イースシリーズ同様、ファルコム作品ならではの美点ですね。
また、キャラクターたちがそれぞれ抱える過去やトラウマに向き合い、乗り越えていく過程も丁寧に描かれており、感情移入しやすい作りになっています。
単なる「仲間集めRPG」ではなく、彼らの成長物語としても非常に味わい深い作品でした。
現行版「改(カイ)」について――リマスター版の快適さ

現在PS PlusやSteamで配信されている『零の軌跡:改』『碧の軌跡:改』は、もともとのPSP版に改良を加えたリマスター版です。
このリマスター版、かなり完成度が高いです!特に嬉しいのが「倍速機能」の搭載。
シミュレーション要素を含むため時間のかかりがちな戦闘や広いフィールドを歩く移動のテンポが劇的に改善され、より快適にプレイできるようになっています。
ハードの進化もありロード時間も短縮されていて、ストレスフリー。
グラフィックは、今となってはややレトロ感のある2D+3Dハイブリッドですが、温かみがあってむしろ味わい深いです。ドット絵ベースのキャラ表現が好きな方ならきっとハマると思います。
僕自身、原作のPSP版をプレイしていないので比較はできないのですが、リマスター版単体でも十分に素晴らしい体験ができました。
これから軌跡シリーズを始める人へ

最後に、これから軌跡シリーズに触れてみたいと思っている方に向けて。
シリーズ全体が繋がっている構成上、壮大すぎる物語に敷居が高く感じるかもしれません。
そこでおすすめしたいのが、プレイしたい作品以前の物語は動画などで概要だけ掴む方法。
もちろん全作品自分でプレイするのが理想ではありますが、それではプレイ時間が膨大になりすぎてしまってまず一歩目から入れないですよね。
せっかくこんなに面白い軌跡シリーズを、敷居の高さから全く遊ばないまま見過ごしてしまうのはもったいないので、過去作については妥協して動画などでさっくり視聴してしまうのは全然アリだと思います。
ぜひ気になった作品からでも遊んでみてください!
これからも「軌跡シリーズ」については、別の作品ごとにまた感想をまとめていこうと思います。
次回もお楽しみに!
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